ロシアのサンクトペテルブルクで開かれたG8・主要国首脳会合と発展途上国との指導者対話会議に出席した中国の胡錦涛国家主席が18日、特別機で帰国しました。
胡錦涛国家主席は17日の対話会議で、世界のエネルギー安全保障について、中国の立場を明らかにし、互恵の協力、多元化の発展、協調的保障という新しい見解を打ち出しました。
この日、胡錦涛国家主席はロシアのプーチン大統領、フランスのシラク大統領、イタリアのプローディ首相とそれぞれ会談したほか、プーチン大統領、インドのシング首相と3か国指導者会談を行いました。
プーチン大統領との会談で胡錦涛国家主席は「中国とロシアは重要な国際問題と地域問題における両国の戦略的な協力を強化し、世界と地域の平和と安定維持という重要な役割をこれからも発揮していく」と表明しました。
また、フランスのシラク大統領との会談で胡錦涛国家主席は「中国とフランスはいくつかの重要な国際問題と地域問題で、効果ある協力を行った。両国が航空工業における協力を強化し、協力プロジェクトをいち早く実施するよう期待している」と述べました。
さらに、イタリアのプロディ首相との会談で胡錦涛国家主席は「中国とイタリアとの関係は順調に発展し、両国は戦略的パートナーシップを結んだ。両国は国際問題での戦略的な協議と協力を強化すべきだ」と語りました。
さらに、中国、ロシアとインドの3ヶ国指導者会談で、胡錦涛国家主席は「われわれ3カ国は国際問題と地域問題の解決では重要な影響力を持っている。また、相互関係はスムーズに発展し、戦略パートナーシップをそれぞれ結んでいる。3カ国の経済と社会がほどよく発展し、相互の補完性もかなり強い。3カ国はこれら有利な条件を十分に利用し、チャンスを逃さず、戦略的な協力を強化させていくべきだ」と述べました。
|