中国の経済学者張峰氏はこのほど、「現在、中国では、高級人材の流失は深刻で、このような状況が長期に続けば、国家全体の人的資源や経済を脅かすだろう」と語りました。
張峰氏のによりますと、世界の現状から見れば、大量の人材は発展途上国から先進国に流れ込んでいる。統計によると、アメリカは世界の二分の一の修士、三分の一の本科生、四分の一の科学技術者を集めているということです。
1978年から2002年末までの25年間、中国では58万人以上が海外へ留学に赴きましたが、これまで15万人しか帰国しませんでした。
研究データによりますと、発展途上国の経済発展の初期、三分の二の海外留学生は帰国して国に奉仕し、三分の一は海外に残り、帰国者と海外在留者の割合は2対1のほうは一般的ですが、中国の場合は1対3となり、状況は深刻になっています。
最も優れた人材が国内に残る国のうち、アメリカとシンガポールはそれぞれ第一位と第二位を占め、インドと中国は最後の一、ニ位を占めているということです。
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