ガーナを訪れた国連のアナン事務総長は5日、その報道官を通じて声明を発表し、いまの中東情勢について警告すると共に、情勢の悪化を防ぐ行動を取るよう関係各方面に求めました。

　アナン事務総長はこの声明で、「いま中東地情勢は極めて危険な状態にあり、いつでもエスカレートする可能性がある」と指摘した後、パレスチナ武装勢力のイスラエルを標的としたロケット弾発射を非難した上で、自制を保ち、パレスチナ住民に対する制裁を止め、燃料と日用品などのガザ地区への輸送を確保するようイスラエル側に求めました。

　アナン事務総長はまた、パレスチナとイスラエル双方は人道的に庶民と民用施設を保護するべきだと強調し、また拉致されたイスラエル兵士を直ちに釈放するようパレスチナ側に呼びかけました。