上海協力機構第六回首脳会議参加の中国、キルギス、カザフスタン、ロシア、タジキスタン、ウズベキスタン六ヵ国の首脳は14日、上海で設立したばかりのこの機構の実業家委員会の代表と会見しました。首脳たちは、席上、この委員会の設立は上海協力機構の発展プロセスにおける一大事であり、各加盟国の経済の発展とこの地域の人々の生活レベルの向上を促すに違いないとしています。
14日の夜6時半、中国の胡錦涛国家主席、カザフスタンのナザルバヤフ大統領、キルギスのバキイエフ大統領、ロシアのプーチン大統領、タジキスタンのラフモノフ大統領とウズベキスタンのカリモフ大統領は六ヵ国の実業家の代表と会見しました。
ロシア連邦企業家委員会のメゼンツエフ議長はこの委員会設立の宗旨と目標について、「委員会の使命は各国実業家の相互信頼を深め、企業の利益をこの機構の利益と結び付けることだ」と述べました。
胡錦涛国家主席は委員会の説明を聴取したあと談話を発表し、「上海協力機構の成立5周年を迎えたいま、各加盟国の実業家が上海で一堂に会し、地域的な経済協力について話し合うことは上海協力機構の発展プロセスでの重要な出来事だ」とした上で、「実業家委員会の設立は加盟各国の企業が連携を強め、交流と協力を行うために格好の場を作ったことになる。当面、各加盟国での良好な経済状況、互いに補完できる産業構造、最適化が進む貿易投資環境及び巨大な市場の逐次開放は、地域経済での協力によい条件とチャンスを作り出した」と述べました。
胡錦涛国家主席はさらに「企業家の積極的な参加によって、上海協力機構は経済協力でより多くの実質的成果を収め、各加盟国の国民に確実な利益をもたらすに違いない」と語りました。
上海協力機構実業家委員会の設立は、去年の首脳会議で出された主要な任務であり、この機構の経済協力と貿易分野における協力促進にとっても建設的なステップとなります。今回首脳会議の開催に先立ち、加盟六ヵ国で最も影響力のある実業家の代表からなる実業家委員会が上海で設立されたことは、この機構がこの5年絶えず発展して、今では活力に満ちた国際機構となったことを物語っています。
この席で、カザフスタン、キルギス、ロシア、タジキスタン、ウズベキスタン五ヵ国の首脳もそれぞれ談話を発表し、実業家委員会の設立に祝意を表すと共に、加盟各国の実業家が積極的に協力し、この地域の経済の発展と繁栄に尽くすよう希望しました。
カザフスタンのナザルバヤフ大統領は「我々の最終的目標は、この地域の社会と経済の発展を保障し、人々の生活レベルを高めることで、各加盟国の関連企業と銀行は大型の協力プロジェクトに注目すべきである。もちろん、各国政府も支援を提供する」と述べました。
ロシアのプーチン大統領は「経済協力は国際関係における重要な基盤で、経済協力と貿易を通じて、各国は相互尊重と平等互恵を踏まえ連携を強化できる」との考えを示した後、「経済協力と貿易は上海協力機構内部の連携を強化する上での重要な要素で、われわれは、伝統的な協力プロジェクトをもち、よいスタートを切ったことから、このチャンスを逃してはならない。各加盟国の実業家は、エネルギーと投資の分野での協力を積極的に行うべきだ」と語りました。
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