中国の胡錦濤国家主席は14日上海で、上海協力機構第6回首脳会議に出席するカザフスタンのナザルバエフ大統領、タジキスタンのラフモノフ大統領、ウズベキスタンのカリモフ大統領とそれぞれ会談しました。
ナザルバエフ大統領との会談で、胡錦濤国家主席は「中国はカザフスタンと共に、両国や上海協力機構、アジア相互信頼協力措置会議などのルートを通じて、交流と協力を強化し、中央アジア地域の安全を維持していく」と述べました。これに対し、ナザルバエフ大統領は「カザフスタンと中国はテロリズム、過激主義、分裂主義という『三つの勢力』の取締りで一致した立場と共通の利益がある。カザフスタンは中国との密接な協力を続けていく」と述べました。
そして、ラフモノフ大統領との会談で、双方は国交樹立14年来、両国関係が急速な発展を遂げたことを高く評価しました。胡錦濤国家主席は「タジキスタンは上海協力機構の麻薬取締り協力の発起国だ。中国はタジキスタンの麻薬取締り活動を積極的に支持していく」と述べました。ラフモノフ大統領は「三つの勢力や麻薬の取締りの面における中国との協力を強化していくつもりである」と述べました。
カリモフ大統領との会談で、胡錦濤国家主席は、「ウズベキスタンは地域テロ取締り機構のホスト国として、重要な役割を果している」と述べた上で、さらに、台湾問題や、東トルキスタンのテロ勢力の取締りなどの問題で中国に大きな支持を与えたことに感謝の意を示しました。これに対し、カリモフ大統領は「ウズベキスタンは中国との関係を非常に重視し、政治や経済貿易、教育、医薬品などにおける中国との協力を強化し、両国関係を絶えず発展させていく」と述べました。
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