シンガポールの「聯合早報」が10日報道したところによりますと、シンガポールを訪問中の日本の明仁天皇は9日、歴史、及びシンガポール人民が第2次世界大戦の中で受けた苦しみを忘れない、と改めて述べました。
これは、シンガポールのナーザン大統領が明仁天皇と美智子皇后のために開いた宴会の席上で述べたものです。明仁天皇はその際、日本は東南アジア地域の安定と発展、及び世界の平和と繁栄を促進することに尽力していくとの見解を示しました。
シンガポールの「聯合早報」はこれについて社説を発表し、「明仁天皇が談話の中で示した善意と願いは、高く評価できるものである。第2次世界大戦が終了して60年余りたった。しかし歴史の教訓を忘れてはならない。各国は世界の平和を構築するために努力しなければならない。戦後に生まれた日本の若者は過去の歴史をあまり知らない。これは日本政府や教育当局が正視しなければならない課題である」と述べています。
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