ウオール街の2番目の投資銀行であるモルガン・スタンレー社のスティーヴン・ロウチ首席経済学者は23日、ボアオ2006年アジアフォーラムで講演し、「中国で進められている経済成長方式の転換は、中国経済の安定的かつ、均衡の取れた発展をより一層確実にし、世界経済に深い影響を与えるだろう」と述べました。

　第11次5カ年計画の中で、中国政府は経済の成長方式の調整に重点を置き、輸出や投資を主導とした成長方式から消費を主導とした成長方式への転換を明確にしています。これについて、ロウチ首席経済学者は「中国の消費を拡大する措置は輸入を増やし、日本や韓国などアジアの主な貿易パートナーの発展に寄与すると共に、通貨や貿易の面におけるアメリカやEU ・欧州連合との貿易摩擦を緩和させることができる。中国の消費需要は急速に向上するだろう。これは世界経済の発展にとって大きなチャンスの一つと言える」と述べました。