イタリア最高裁判所は19日午後、プロディ元首相が率いる中道左派連合が戦後第15回議会選挙に勝利したことを確認しました。
イタリア最高裁判所は19日発表した声明の中で、「中道左派連合が下院で得た票数はベルルスコーニ首相が率いる中道右派連合より2万4700席多く、多数の議席を獲得した」としています。しかし、最高裁はこの声明で上院の議席については、触れませんでした。イタリア内務省が先に発表した結果によれば、中道左派連合は上院で中道右派連合より2議席多く獲得しています。
プロディ元首相はその後の記者会見で、「最高裁が判断を出した以上、イタリア国民がわれわれの勝利にこれ以上疑いを抱く余地はなくなった。これで、われわれは強力な政府を目指し、イタリア社会が抱える問題の解決にあたることができる」と述べました。
ベルルスコーニ首相は最高裁の裁定に対してまだ態度を表明していませんが、イタリアのトレモンティー経済相は、「中道右派連合は疑問票への再集計を要求することになるだろう」と述べました。
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