中国商務省の崇泉報道官は31日、北京で行った記者会見で「アメリカとEU・欧州連合が自動車部品輸入関税問題で共同でWTO・世界貿易機関に提訴したことに対して、中国は遺憾の意を表す」と述べました。
30日、アメリカとEUは、「中国が輸入自動車部品に対して最高28%の輸入関税を課すやり方は、中国の自動車メーカーが輸入部品を使うことを阻止している」としてWTOに提訴しました。これに対して中国の関係者はこれまでずっと、「自動車部品の関税に関する規定は自動車メーカーが完成車を部品として輸入することを防止するためだけにある。今の中国のやり方はWTOの規定に違反していない」と主張しています。
WTOの規定によれば、アメリカとEUは中国と60日間の協議に入ることになり、この期間中に正式な会談を行って紛争を解決することができます。崇泉報道官は、「中国はEUやアメリカからの協議の要請を真剣に検討している」と述べました。
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