石油の供給不足を懸念して、世界の原油市場の先物価格は23日に著しく上昇し、1バレル当たりまたも63ドルを突破しました。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所では5月渡しのアメリカ産標準油種は前日の終値と比べ2.14ドル上昇し、1バレル当たり63.91ドルとなりました。また、ロンドン国際原油取引所では5月渡し北海ブレンドブレント先物の終値は1バレル63.27ドルとなっています。
アメリカエネルギー省エネルギー情報局は22日、アメリカの原油在庫は2月はじめ以来減少していると発表しており、さらに、アフリカの産油国ナイジェリアの治安悪化などに伴う供給懸念から、原油の産出量は25%下がりました。それに加え、世界で二番目の石油産出国イランの核問題の影響を受けて、石油供給不足に対する市場の懸念は強くなっているのです。
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