イタリアを訪問中のエジプトのムバラク大統領は9日、ローマで、イランに対して武力を行使することに反対する考えを示し、「政治的対話こそイラン核問題を解決する唯一の方法だ」と述べました。
この日、イタリアの大統領と首相と相次いで会談した際、ムバラク大統領は、「IAEA・国際原子力機関がイラン核問題の国連への付託を決定して報告書を安保理に送ったが、これで問題が解決されるとは限らない」との見解を示しました。
「イランに核を平和的に利用する権利を与えると同時に、IAEAがイランの核関連施設に対して、無条件な査察ができるという内容の政治的合意の達成を目指して、引き続きイランと政治的対話を行うべきだ」と語りました。
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