IAEA・国際原子力機関は7日、イラン核問題についての会談を続けていますが、アメリカの高官はイランに対し引き続き圧力をかけ、また、ロシア側は同日、イラン側に妥協的提案を行ったことを否定しました。
アメリカのチェニー副大統領は当日、イランの核兵器開発を防止するため、アメリカはイランへの軍事行使を含むいろいろな問題の解決法の実施という権利を留保すると強調し、ライス国務長官もアメリカを訪問したロシアのラブロフ外相と会談したあと、核の拡散防止のため、イラン領土内でのウラン濃縮活動の実施をアメリカは決して許さないと表明しました。
一方、ロシアのラブロフ外相は、ロシアはイランによるウラン濃縮活動の暫時中止を提案したが、限度ある濃縮活動は許可したというアメリカの新聞「ニューヨークタイムズ」の報道に反駁を加え、ロシアはイランに対し妥協的な提案を行ったことはないと強調しました。
同じ日、イラン最高国家安全保障委員会のラジャニ事務局長は、イランはIAEAとの協力を継続していくが、核の平和利用という権利を決して放棄しないと表明しました。
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