パレスチナ自治政府のアッバス議長は21日、イスラム原理主義組織ハマスの指導者ハニヤ氏を首相に指名すると共に、ハニヤ氏に組閣を要請しました。
ハニヤ氏は指名を受けたあと、「ハマスは、全責任を担う民族の統一政府の樹立に尽力するほか、引き続きパレスチナ各派と幅広く協議し、組閣について討議していく」と述べました。
PLO・パレスチナ解放機構の最大組織ファタハの中央委員会のメンバーであるサアス氏は21日、「ファタハは、ハマスが指導する新政府に加入する可能性はあるが、それはハマスが施政綱領を発表した後に決める」と述べました。
同じく21日、イスラエルのオルメルト首相代行は、「私はパレスチナと和平交渉を行う可能性を完全に排除してはおらず、イスラエルとパレスチナとの和平を図る希望を放棄することはありえない」とのべました。
アメリカとロシアは21日いずれも、暴力を放棄し、イスラエルを認めると共に、これまでのイスラエルとパレスチナとが合意に達した各協定を受け入れるようハマスに求めました。
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