CIA・アメリカ中央情報局に勤めていたポール・ピラー氏は10日、アメリカの雑誌「外交」(「Foreign Affairs」)のウェブサイトで文章を発表し、「ブッシュ政権はイラク戦争の発動に備えるため、イラク戦争前に、イラクに関する情報を政治化させ、関連の情報を誤って使った」と述べました。
ピラーはこの中で「イラク戦争前に、アメリカのイラクに関する情報は不十分なところがあるが、こうした情報が原因でイラク戦争に踏み切ったのではない。2003年3月のイラク戦争後の事情を分析しても分かるように、ホワイトハウスは、国家安全の重大な決定をする時に情報機関の正式の情報分析を使っていなかった。関係者は、イラクが大量破壊兵器を保有し、『アルカイダ』と関連があることを立証できる原始的情報を選んで使っていたのだ」と述べました。
|