イラク高等裁判所は29日、フセイン元大統領ら旧政権幹部に対する公判を再開しましたが、新任の裁判長ラウフ・アブドルラフマン氏の強硬な態度により、被告のフセイン元大統領らと弁護団が次々と法廷を出ました。また、弁護士は、次回公判の拒否を表明しました。
公判が始まってまもなく、フセイン元大統領の異父弟で、イラク情報機関の元高官であるイブラヒム氏が高等裁判所を「不法の法廷」と発言したことから、ラウフ裁判長と衝突し、退廷を命じられました。
それに続き、ラウフ裁判長のこの決定に抗議した弁護団も退廷し、フセイン元大統領も、高等裁判所を「アメリカ人の意思に基づくもの」と指摘した後、法廷を去りました。
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