EU・欧州連合の議長国オーストリアのシュッセル首相は26日ザルツブルクで、「核問題で譲歩するようイランに求めた」と述べました。
これはシュッセル首相が当日オーストリアを訪問したフランスのドビルバン首相と会談した後の記者会見で述べたものです。シュッセル首相はその際、「イランのウラン濃縮活動は将来核兵器開発に用いられるだろうとEUは見ている。イランにウラン濃縮活動をやめさせるためEUはできる限りの努力を払う。国際社会はイランの核問題に対し一致した行動を取り、イラン政府にはっきりしたシグナルを送るべきだ」と強調しました。
同じ日、アメリカのブッシュ大統領はワシントンでメディアに、「イランは関連条件を満たした状況の下で、民用の核計画を有することが出来る。この前提条件とは、原子力発電に用いる核燃料をロシアで生産し、その交付と運輸はIAEA・国際原子力機関の査察員が担当し、原電で出た廃棄物はロシア側が収集し、ロシアに輸送して処理すべきだということである」と述べました。
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