フランス外務省のジャン・バティスト・マテイスポークスマンは20日パリで、「シラク大統領が19日発表したテロリズムに対してフランスは核戦力を増強していくという談話はいかなる国をも対象にしたものではない」と述べました。
マテイスポークスマンは、「シラク大統領の談話はイランを対象にしたものか」という記者からの質問に答え、「フランスの核抑止力に関する理論はある国を対象にしたものではなく、ある具体的なことにも関わらない。シラク大統領は談話の中でいかなる特定な国をも非難していない。フランスの核抑止力に関する態度は戦略的な環境に適応するもので、戦略的な理論だ」と述べました。
同日、ドイツ政府のシュテグ副報道官は、「ドイツ政府は、フランスの各政策がシラク大統領の発言によって変わると思わない。シラク大統領の談話が強調したのはフランスの各政策の連続性である」と述べました。
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