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津波に備えるハワイのヒロ市
   2005-12-25 16:40:26    cri

 アメリカのハワイ島にあるヒロ市は、魅力ある小さな町です。訪れる観光客は、青空と青い海をいつも眺めながらのんびり暮らしている住民たちとふれあい、リラックスなひと時を楽しんでいます。しかし、およそ60年前と30年前に発生した津波は悪夢のようにいまでも一部のお年寄りの脳裏に突き刺さってきます。彼らが生きているうちに、再び津波が発生しないかもしれないが、「この先はどうなるでしょうか、ヒロ市は津波の発生にどう備えているのか」、やはり気にかかります。

 アメリカでは太平洋津波警報センターが設置され、太平洋で一旦地震が発生すれば、サイレンを鳴らし、科学者らに地震データに対しての分析を促します。そして津波発生の恐れがある場合、すべての影響を及ぼす国と地域に警告を出します。アメリカ国内では、警告を出して15分以内に、地方政府の応急システムが作動し、住民を安全な地区に避難させることが通常のやり方だが、ヒロ市政府は、1975年の津波発生後、一連の応急措置を制定し、住民に向け、誰が警告を出すのか、また、避難の場所や方法などについて一つ一つ詳しく定めました。ヒロ市のハリ市長は、記者のインタビューに答えた際、警告が出された後、市民たちはきちんと定められた通り、避難できるかどうか懸念を示しました。

 「民衆と政府の間で信頼関係を樹立させるのはもっとも難しいことですね。最近、アメリカ西海岸の一部の州は津波の警告を受けましたが、津波は一度も発生しませんでした。ある警察関係者は、『避難の必要はなかった。津波警報センターは、大げさに取り扱っているんだ』と言いました。地方住民も同感を示し、こういう状況の下で、今度、万が一津波が発生すれば、どうなるでしょう。困っています」と述べました。

 ヒロ市では、1946年と1975年に発生した津波を忘れさせないように、学校の授業で津波防災訓練を行ったり、地方の新聞で津波知識を普及させたりしています。さらに募金で太平洋津波博物館も建てました。 

 いま、太平洋津波博物館で解説員を担当している内間さんは、1946年の津波を経験した方です。半世紀が経っても、津波発生時の惨状は、いきいきとよみがえって来て、内間さんは、いまになっても津波の音を聞く勇気はないそうです。波を体験したから、津波の危険をより多くの人たちに伝える責任があると思って、博物館開館当初から、解説員を担当するようになりました。記者のインタビューに応じ、次のように語ってくれました。

 「ヒロ市は、よく津波が発生するところです。だから津波に備えることはとても大事で、津波の危険を知り、避難知識を普及させるのはすべての住民の責任です。」

 ヒロ市の街頭では、ラッパの形をしている緑の警報用機材をよく見かけます。地元の人の話によると、毎月最初の水曜日、ハワイの人々は必ず防災訓練を行います。津波が再び発生しないよう、祈る一方、津波に備えるのがもっとも大事なことです。

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