2日間にわたるAPEC・アジア太平洋経済協力会議第13回非公式首脳会議は19日韓国のプサンで閉幕しました。会議では「プサン宣言」が採択され、WTO・世界貿易機関のドーハラウンドを支持する特別声明と「インフルエンザ蔓延防止対策」を発表しました。APECの21の加盟メンバーは「『プサン宣言』で今回の首脳会議が一里塚のような進展を遂げた」と評価しました。
今年のAPEC非公式首脳会議は経済グローバル化及び地域協力の背景の下で行われたものです。今回の会議は一連の共通認識に達し、 "一つの大家族を目指し、各国が困難に立ち向かい、変革を求める"というテーマを十分に具現しました。
今回の会議で収めた最大な成果は、時間どおりに"ボゴール目標"の実現を承諾したことです。会議は"ボゴール目標"に対する中期評価の結果を採択しました。そして、"ボゴール目標"を実現する"プサンロードマップ"を制定し、具体的な段取りを明確にし、APECのこれからの発展方向を確定しました。首脳たちは「"ボゴール目標"を実現するために、同地区で透明かつ安全な商業環境を作ることに力を入れる」と表明しました。
もう一つの成果はAPECの各加盟メンバーはWTOのドーハラウンドの進展を目指す決心を表しました。声明は、来月香港で行われるWTO閣僚級会議が大きな食い違いのある問題で実質的な進展を遂げると共に、2006年末までにドーハラウンドのはっきりしたロードマップを作成しなければならないことを指摘しました。また、ドーハラウンドで進展を遂げるために、声明は柔軟な立場を取り、農業交渉の行き詰まりの局面を打開するようWTOの加盟メンバーに呼びかけました。
今回の会議は発展途上メンバーの要求を十分に反映していました。これは、地域内の共同繁栄にプラスとなります。WTOのドーハラウンドを支持する声明は「ドーハラウンドのすべての交渉は必ず発展というテーマを反映し、発展面での収益を実現することを確保すべきである。ドーハラウンドは発展途上メンバーの需要と利益を考えなければならない」と強調しました。
今回の会議で採択された「インフルエンザ感染拡大防止対策」は「高病原性鳥インフルエンザウイルスは新たなインフルエンザの感染拡大を引き起こす可能性があり、人類の健康と世界の経済、安全と安定を脅かしている。このため、鳥インフルエンザを完全に抑制し、人間への感染を防ぐために、APECの加盟メンバーは現在の衛生と災害対応の協力の下で、一国や多国の努力を通じて、国際法や各加盟メンバー自らの法に符合していることに基づき、緊急行動を講じる必要がある。」と強調しました。
アジア太平洋地域で最も重要な経済協力フォーラムであるAPECが今回の会議をきっかけに、引き続き地域の安定や、安全、繁栄を推し進めていくものと私達は信じています。
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