中国全国人民代表大会常務委員会の呉邦国議長は16日、北京を訪問中の日本参議院の角田義一副議長、シンガポールのテオ・チーヒエン(張志賢)国防相とそれぞれ会見しました。
角田義一副議長と会見した際、呉邦国議長は、「ここ数年、中日関係が困難に陥っているのは、日本の指導者が歴史問題での承諾に背いたからである。中国側は中日関係を一貫して重視し、中日友好の原則を堅持している。歴史を鑑にし、未来に向けるという精神に基づき、広い分野における両国の交流を強めていきたい」と述べました。
それに対して、角田義一副議長は、「日中の友好関係を発展させるには、日中の三つの共同コミュニケなどの政治文書に基づけば、誤りを避けることができる。今回中国を訪問した目的は、相互理解を増進し、日本参議院と中国全人代との関係を促し、日中友好の大局を守るために貢献することにある」と語りました。
シンガポールのテオ・チーヒエン(張志賢)国防相と会見した際、呉邦国議長は、「中国とシンガポールの関係は速く発展しており、各分野における交流と協力も絶えず拡大し、両国と両国人民に切実な利益をもたらしている」と述べました。テオ・チーヒエン(張志賢)国防相は、中国の発展はシンガポールに有益であるだけではなく、アジアと世界にとっても積極的なものであるとしています。
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