第3回欧亜道路輸送会議が26日、北京で開幕しました。この会議では「道路輸送・欧亜の架け橋」をテーマにしており、欧亜道路輸送分野における協力と交流を推進させることを目的にしております。会議の席上、中国交通省の要人は「中国は欧亜諸国との道路輸送分野における協力を一段と強化させ、国際交通輸送の水準を全面的に向上していく」と述べました。
この2日間にわたって開かれた第3回欧亜道路輸送会議が中国交通省と国際運輸連盟の共同主催により行なわれました。この会議には、アジア、ヨーロッパ諸国の政府交通部門の要人及び国連、WTO ・世界貿易機関、EU・欧州委員会、世界銀行などの国際組織、国際金融機関、世界大手運輸企業の800人余りの代表が出席しました。
今回の会議の議題について、中国交通省国際協力局の成志局長は「今回の会議で、出席者が道路輸送の発展戦略について討議を行い、経験を交流し、この分野で成功を収めた経験を互いに交換する機会である。道路運輸の分野における欧亜諸国の協力の道を積極的に探り、欧亜道路の発展を促進させる国際道路運輸連盟の積極的な役割を発揮させて行くべきだ」と述べました。
改革開放政策が実施されて以来、中国政府は一貫して交通と運輸を経済発展の重点としています。特に近年、中国政府は道路交通のインフラ整備に力をいれているため、現在、国外と繋がっている高速道路は2万6千キロに達しました。
道路のインフラ整備を推し進める際、中国政府は交通運輸の面で周辺諸国との協力を重視し、積極的な姿勢で2ヵ国あるいは多角的協力に参加し、交通分野での対外開放を拡大しています。現在、中国は近隣諸国と10項目の道路運輸に関する2ヵ国協定に調印し、140以上の国際貨物輸送道路を開通させました。
ここ数年、中国は経済が急速に成長し、ヨーロッパや中東地区との間で運輸力が不足する状況が現れています。この背景には、陸上の運輸通路を開通させる必要があります。これについて、国際道路輸送連盟のマーミ事務局長は「現在、中国の経済が急速に成長し、港湾貨物輸送は混雑している。中国の貿易が世界市場と融合させるためには、われわれは関係諸国の交通部門と協力して、アジアとヨーロッパの間の道路運輸の架け橋を共に築き、中国により多くの物流輸送方式を開きたい」と述べました。
今回の大会は、欧亜諸国交通相会議を設置し、大会と平行して行われました。チェコ、カザフスタン、パキスタン、トルコ、ベトナムなど15カ国から参加した交通相や高官たちがこの会議に出席しました。
会議では、また「第3回欧亜道路輸送会議北京宣言」を採択します。この宣言には、アジアとヨーロッパ諸国の道路交通のバランスの取れた秩序の構築、国際交通運輸の規範化、道路交通の安全性の強化や交通分野の持続可能な発展政策の制定などの内容が含まれています。
アジアとヨーロッパは現在世界で経済発展の最も著しい地域です。この地域で、各国は長い間協力と交流を積極的に展開しています。今回の会議によって、各国の交流をさらに推し進め、各国の道路交通を新しいレベルに高めていきます。
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