今年7月1日は、中国政府の権限と行為を規範化するための「行政許可法」が実施された1周年に当たる日です。世論では、「この法律の実施は、中国の法に基づき国を治めること、法に基づき政治活動を行う原則に大きな役割を果たした」と見ています。19日北京で閉幕した法律学専門家フォーラムで、中国政治法律大学の馬懐徳教授は、「《行政許可法》の実施状況について、中国政府は多くの分野で努力し、法に基づき政治を行う原則を適切に実施すべきだ」と指摘しました。
法に基づき政治活動を行うことは、今政治改革を推し進めている中国が政府機関に出した基本的な要求であり、また新しい時期に中国政府の基本的な規則でもあります。中国政治法律大学の馬懐徳教授は、「古くなった家屋の取り壊す工事から社会秩序まで、また偽物と粗悪商品の氾濫が原因で事故の頻発や様々な社会問題や社会衝突が発生し、これは政府機関が厳格に法律に基づいていないことである。このことから、政府機関のすべての問題の解決は、法に準拠しなければならない。この問題を解決するには、行政の法制化を実現しないといけない」と述べました。
そのうち、政府機関とその職能を規範化することは馬懐徳教授にもっとも重要なことだと見ています。1980年代から、中国は5回にわたって大規模な政府機関改革を行いました。しかし人員の膨張や職能の重複などの問題が相変わらず存在しています。
これらの問題を解決し、政府機関の職務転換を順調に完成するために馬懐徳教授は、「政府機関の職務を転換させ、職務の法定化を確立するには、《行政組織法》をできるだけ早く定着すべきだ。法律は政府に対応する権力を与え、政府が法律に規定した権限の範囲以内で権利を行使することを保証する。同時に徹底的な改革を実施し、政府機関の職権に法律が与えた決定、実施と監督の権限を保たなければいけない」と語りました。
立法問題について、馬懐徳教授は、「立法問題を解決するために、もっとも重要なのは、立法の民主化、公開化問題の解決である。国民の参加と立法の中立性を保つ。このほか、新しい法律の制定と古い法律の修正の関係をうまく処理し、立法機関が社会の実情に適合しない計画経済の年代に出した法律を修正すべきだ。具体的な実施面では、法律の実施機関の独立した法律実施の実権を保証することは、法に準拠することの最も重要な面である」と述べました。
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