中央気象台の9日午前10時の発表によると、台風9号は勢力を弱めて熱帯低気圧となり、さらに温帯低気圧へと変わりつつある。これにより、中国は同台風の影響を脱しつつある。
台風9号は8月6日、浙江省台州市玉環県に上陸し、浙江省、安徽省、上海市、江蘇省、山東省、河北省、天津市、北京市、遼寧省の天候に影響を与えた。中国で台風の上陸が多いのは、広東省、福建省、浙江省などで、北上するうちに勢力が衰え、消滅することが多い。しかし今回の台風9号は上陸後も勢力を保ったまま、ゆっくりと北上した。専門家によると、こうしたケースは5年ぶりだが、歴史的にみれば少なくはない。渤海湾に到達してからは速度が落ち、熱帯低気圧に変わったことや、台風が予想より東よりのコースを取ったことで、河北省や遼寧省では大雨となったが、当初大雨が予想されていた北京では激しい雨にはならなかった。(編集SN)
「人民網日本語版」2005年8月10日
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