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中国科学院によると、洞庭湖で過去10年間最大の鼠害が発生し、すでに中国科学院亜熱帯農業生態研究所は農業部、湖南省農業庁などの関係部門と共同で専門家グループを組織し、洞庭湖地区の鼠害状況の視察に赴いた。
専門家グループの調査により、今年の洞庭湖地区のヨシハタネズミの爆発的繁殖数は過去10年最高で、現在、南洞庭湖区域だけの鼠害発生面積で6.8万ムー(15ムーは1?)、被災面積は3.3万ムーに達している。堤防両側には1平方?当たり平均5~6ヵ所の鼠穴があり、多いところでは15ヵ所にも達し、各穴には5~8匹、多いところでは10匹の野鼠が生息している。専門家が土手、稲田に潜む鼠を追い出して目測したところ、1ムー当たり300匹~500匹、多いところでは1000匹に上った。推算の結果、洞庭湖の鼠密度は21.47%(予防処理指標3%)にも達している。
調査ではさらに、長江沿岸の華容県では、流行性出血熱とレプトスピノシス(鉤体病)を伝播するセスジネズミが70.45%を占めていることが判明した。
専門家グループの分析では、今回の鼠害の原因は、5月下旬以降、洞庭湖の水位が上昇した結果、湖畔の鼠が堤を超えて土手に侵入し農作物に危害を与えたとしている。現在、ヨシハタネズミは農田に侵入したばかりであり、措置を講じなければ時間の推移とともに、農田の被害ばかりではなく、流行性出血熱或いはレプトスピノシス(鉤体病)などの鼠を宿主とする伝染病が広範囲に蔓延する恐れがあるとしている。
「チャイナネット」
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