|
米英連合軍はイラク暫定政府に主権を移譲して1年来、治安情勢が悪化を続けています。武装勢力は駐留米軍、連合軍、イラク軍、警察、暫定政府と宗教界の要人、民間人に対する爆弾攻撃を継続しています。
AP通信の統計によりますと、去年の主権移譲以来発生した自動車爆弾攻撃は480件を超え、890人にのぼる米軍兵士と74人の連合軍兵士は武力勢力と作戦し、或いは攻撃を受けて死亡しました。
この4月末、イラク移行政府が発足して以来、反米、反政府の爆弾攻撃は頻繁になっています。米軍の死亡者数は去年7月当初の800人から現在のおよそ1740人に達しています。移行政府と宗教界の要人を対象とする暗殺は53件にのぼり、攻撃でイラク人1340人が死亡しました。
主権移譲の後、駐留米軍とイラク暫定政府は治安維持のため、大規模な軍事行動を展開し、去年11月のファルージャスンニ派武装勢力掃討作戦を含め、武装勢力1000人が死亡し、2000人が身柄拘束されています。
移行政府が発足した後、駐留米軍とイラク軍は数回掃討作戦を実施し、武装勢力数百人を死傷させ、治安回復で身柄拘束された容疑者は1年間で5435人から10002人に高まっています。
しかし、国際テロ組織「アルカイダ」のナンバー3ザルカウィ氏が率いる「イラク聖戦アルカイダ」の攻撃が抑制されておらず、米国はイラクの一部武装勢力と秘密接触を行なって治安回復での難局打開を求めています。(06/29)
|