エルバ・シャオは台北生まれの29歳。芸能界入りする前は、カナダのバンクーバーでファッションデザインの勉強をしていたそうです。そのとき、バンクーバーで開催された歌唱コンテストに参加し、レコード会社にスカウトされたのが、歌手デビューのきっかけとなりました。
1999年にファーストアルバムを発表。収録曲の「カプチーノ」という曲がスマッシュヒットし、その年、各音楽賞の新人賞を総なめにしました。また、日本の歌手・SAKURAが彼女の才能を高く評価したことがきっかけで、セカンドアルバムではSARAKUの曲を中国語でカバー。「薔薇(バラの花)」という曲で、彼女の代表曲のひとつになりました。
エルバ・シャオは、これまで9枚のオリジナルアルバムを発表しており、数々の名曲を送り出しています。ファーストアルバムに収録された失恋ソング「一個人的精彩(一人のパラダイス)」。2002年、香港コロシアムでのコンサートを前に発表した「吻(キス)」と「愛的主打歌(愛のA面曲)」。そして、エルバがことあるごとによく歌っている感動的なバラード「最熟悉的陌生人(ラバー・アンド・ストレンジャー)」。最近では、2006年に発表したアルバムに収録されているキュートなダンスナンバー「表白(告白)」など、アップテンポなダンスナンバーもあれば、切なくて美しいバラードもあります。もちろん、カラオケランキングでは常に上位にランクされています。
エルバ・シャオの曲の多くは、CMソングやドラマ・映画の主題歌にも起用されています。2003年のヒットナンバー「地下鉄」は、トニー・レオン主演、ウォン・カーウアイがプロデューサーを務めた話題の映画「地下鉄」の主題歌として起用されました。シンガポールのシンガーソングライター、イーダーがエルバのために書き下ろした曲で、センチメンタルでやさしい歌声がとても魅力的なナンバーです。
2008年6月、エルバは約1年半ぶりとなる待望のニューアルバムをリリースしました。今回のアルバムは彼女にとって、レコード会社移籍後初のCDリリースともなりました。タイトルは『三面夏娃(スリー・フェイスド・エルバ)』。その名のとおり、「真摯」で「自主性が高く」、「勇敢な」エルバの3つの顔を表現した1枚、自身が作詞やプロデュースにも参加しています。(編集:コオリ・ミン 2008/06)
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