日本語題:ワン・フート・オフ・ザ・グラウンド
英語題:ONE FOOT OFF THE GROUND
【キャスト】
徐帆(シュー・ファン)
徐帆(シュー・ファン)といいますと、人気女優でもあるし、馮小剛(フォン・シャオガン)監督の奥さんとしても有名です。彼女は、早くも1980年代の後半から映画に出演していました。当時はまだ学生でしたが、演技力も高く、注目を集めていました。以来、夫・馮小剛(フォン・シャオガン)監督の作品を中心に、多くの映画に出演しており、いまや、ベテラン女優に成長しました。海外での知名度はまだ高くないのですが、中国国内では第一線で活躍している大物女優です。馮小剛(フォン・シャオガン)監督の作品を見た方なら、あっ、あの人か!と、きっとお分かりだと思います。
【主な出演作品】
『大太監李蓮英(清朝最後の宦官/李蓮英)』(1991)
『大撒把』(1992)
『永失我愛』(1994)
『女人花』(1994)
『愛情麻辣湯(スパイシーラブスープ)』(1997)
『給太太打工』(1998)
『不見不散(遥かな想い チャイニーズ・ドリーム in U.S.A.)』(1998)
『緊急迫降』(1999)
『古鏡怪談』(1999)
『一声嘆息』(2000)
『手機』(2003)
『天下無賊』(2004)
『鶏犬不寧』(2006)
李易祥
小香玉
金宏
姚魯
任斯[王路]
王宏偉
【スタッフ】
監督:陳大明
【ストーリー】
ひとことで言うと、ブラックコメディーです。
笑いの裏側に、厳しい現実が描かれている作品です。倒産しかけている劇団に所属している京劇役者たち。不景気で何ヶ月も給料が出ない状態で、劇団はいよいよ解散することになるのですが、団員たちは生計を維持するため、路上で仔犬を売ったり、闘鶏場に通ったりと、とんでもないサイドビジネスに取り組み始めます。京劇をはじめとする伝統文化が、存続の危機にさらされているという、中国社会が抱えている課題もあぶりだされている社会派作品とも言えるかもしれません。
【レビュー】
"鶏犬不寧"とは、中国語で、「鶏や犬も安らかでないほど、世が乱れている様子」という意味の熟語です。実際、厳しい現実の中で、劇団員たちが困難に巻き込まれていく姿を描いた作品ですが、登場人物がみな、生き生きと力強いので、元気をもらえる作品でもあります。なかなか、味わい深い作品だと思います。
(編集:ミン亦氷)
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