【ストーリー】
1台の黒い車が、芭楽学校の前に止まりました。黒いスーツ姿の付き人が車のドアを開けると、サングラスをかけた背の高い男の子が現れ、出迎えた校長や教師たちを無視して学校に入っていきました。
なぜ校長自ら出迎えなければならないのか、教師たちは不思議に思っていました。校長は、「この転校生・王亜瑟の父はとても有名なヤクザのボスで、学校の体育館・土龍館を建設する際も彼の力添えがあった。つまり、うちの学校の福の神というわけだ。これから、王亜瑟のことは特別に扱うように」と教師たちに説明しました。
「なんだかすごい転校生が来るようだ」「台湾・西区の有名人、土龍組のボスの息子・王亜瑟らしい」「王亜瑟が学校に転校してきたら、汪大東の時代は終わるだろう」・・・クラスでは転校生の噂で持ちきりです。クラスのリーダー格・汪大東は、王亜瑟のことで騒いでいる宝三を完尻目に、机に突っ伏して寝ています。煞という女子生徒は、王亜瑟は汪大東にかなうわけがないと思っています。でも、宝三は王亜瑟が汪大東を倒すことを望んでいます。そうすることで、自分がリーダーになれるチャンスがあると思っていたのです。
大辣は、汪大東が2年前、7つの高校の学生に襲撃された時、王亜瑟も加わっていたとしたら、汪大東はその恨みを晴らそうと行動に出るのではないかと心配しています。ところが、汪大東は、「その話を持ち出すな。王亜瑟なんて奴は知らない」と、大辣に言いました。
そのとき、王亜瑟が教室に入ってきました。汪大東の前に立ちはだかり、ゆっくりと目を細めました(実は王亜瑟は近視で自分の席を探していただけ)。王亜瑟と汪大東がにらみあっているところに、丁小雨が教室に入ってきました。丁小雨は頭を下げて、すぐに自分の席に着きました。煞は、付き人・琳達と王亜瑟が汪大東と喧嘩を始めるんじゃないかと心配していましたが、丁小雨を見て、「おまえ、学校間違ってんじゃない?!どこから来たんだよ!」とののしりました。ところが、丁小雨は周りの学生を無視しています……
(編集:馬 健) 1 2 3
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