3月5日から18日にかけて、「両会」ー第11期政治協商会議の第一回全体会議と第11期全人代・全国人民代表大会の第1回全体会議が北京で開催されました。中国人民政治協商会議は最も広範な中国の人々による政府の助言機関と言えます。全国人民代表大会は日本の国会に当たる中国の最高権力機関で、代表の任期は5年です。この二つの機構の全体会議は年に一回、3月ごろに北京の人民大会堂で開かれます。
今年は第10期の全人代と政治協商会議の任期終了に当たり、新たに結成された第11期の最初の会議でした。今年は、中国共産党の第17回大会が開かれた後の最初の両会で、北京オリンピック開催前の初めての会議でもあり、改革開放30周年にもあたりますので、国内外から注目されていました。、
ところで、今年の両会が注目された理由はほかにもあります。その一つは、農民の出稼ぎ労働者である「農民工」が初めて代表として全人代に参加したことです。
今聞いていただいているのは、全人代の開催期間中、北京で行われた代表による記者会見の様子です。会見に参加した10人の代表はすべて地方から来た人たちで、そのうち3人は、上海、広東、重慶から選ばれた農民工の代表でした。記者の質問に答えているのは、31歳の朱雪芹代表で、上海から来た農民工です。今週の番組では、朱雪芹代表にスタジオに来てもらいました。
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