5月18日は「国際博物館デー」です。今年の5月18日は29番目の「国際博物館デー」です。この祝日を祝うため、18日の午前、首都博物館の新館は、5カ月ほどのテスト営業を経て正式に一般開放することになりました。また、首都博物館をはじめ、大覚寺、白塔寺など北京市内にある30館ほどの博物館が無料開放され、中華世紀壇芸術館、中国国家博物館、中国人民革命軍事博物館などはチケットに割引や特典を実施したほか、市民たちが参加できる様々なイベントも開催されました。
1977年、国際博物館協会が博物館事業の発展を推進し、人々の博物館に対する関心を高めるため、毎年5月18日を国際博物館デーとすることを決めました。それ以来、アメリカ、イギリス、フランスなどの国では、毎年この日に様々な祝賀イベントが催されるようになり、1996年からは北京市文物局と北京市博物館学会の共同主催で、北京で第1回目の博物館デー祝賀イベントが開催されました。当時は博物館デーのキャンペーン活動のほかに、無料見学や無料相談などが行われたそうです。
文化財の観賞・鑑定会は毎年注目されます。今年の博物館デーにちなんで、北京古代建築博物館では、書画や陶磁器などの観賞・相談・鑑定会が行われました。相談の料金はとても安く、20元程度でした。鑑定会のほかに、博物館入場券デザインコンテスト、講習会、シンポジウムなどユニークな企画も用意されました。
北京には大小合わせて150ヶ所ほどの博物館があります。このような施設は年々増えているようです。新中国の建国当初、北京には市民が利用できる博物館は、故宮博物院と中国歴史博物館(当時は、北平歴史博物館という名前でした)の2カ所だけでした。現在、北京市文物局博物館管理部門の統計によると、市内各博物館に収蔵されている文化財や芸術品は合わせて230万点ほどあるそうです。北京には色々な博物館があります。誰でも知っている軍事博物館や歴史博物館、革命博物館、長城博物館のほかに、蜜蜂博物館や宦官博物館などといったユニークなものもあります。
「博物館共通券」もあり、この共通券で北京にある代表的で規模の大きな博物館80館ほどを見学することができます。大きな博物館なら、どこでも入手できますが、最近はネット利用者も増えたため、インターネットで共通券の注文ができるようになりました。この共通券は、1年有効で80元(日本円で1200円ほど)です。博物館のほかにも、一部の観光地や娯楽施設にも、この共通券で入場することが可能です。通常80館の博物館で一つ一つチケットを買っていくと、1700元もかかるため、この点からみてもかなりお得なチケットです。
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