中国北方の港町天津市の天津経済技術開発区には住民に注目されるボランティアのチームがあります。ここに住む多くの国と地区から来た人々からなるボランティアチームはすでに開発区建設に活躍する力となっています。
2年前、天津経済技術開発区では、天津での初の地区ボランティア協会が成立しました。この協会は余暇の時間を利用して、開発区で仕事を無償で提供しようと内外の人々に呼びかけました。この呼びかけは人々から積極的な反応があり、多くの人々はボランティア活動に参加し、地域の文明を高め、社会の調和と進歩のために力を尽くしています。現在、開発区には7ヶ所のボランティアサービスステーションが設けられ、ボランティアの人数は400人を超えました。
天津経済技術開発区は中国で、もっとも早く設立された国家的な経済技術開発区の一つで、1984年に設立したもので、現在、この開発区に生活している人口の数はすでに10万人以上を超えました。
開発区ボランティア協会の張輝林副会長は「サービスを提供する主な対象は秒人や老人で、面倒を見てもらう必要のある人々です。私たちはサービス網を設けたため、サービスする必要のあるところにボランティアの姿が見られます。」として、更に「私たちは時間とお金の余裕があるとき、困っている人を手伝ってあげるべきで、社会のためにも力を貸すべきだ。現在、私たちはボラティア活動をすると共に、喜びを感じています。」と話してくれました。
張輝林副会長はまた「去年の9月、一人の芸術家が協会に約百件の芸術品を寄付しました、協会はこれら芸術品を競売して得た30万元を全額中国西部地区にカンパし、そこの住民の飲料水問題の解決と貧困家庭の子供の入学を支援しました」と話してくれました。
去年の10月、中国西部地区の青海省に生活し、心臓病にかかった15人の孤児は天津開発区によって、タイダ国際心臓血管病院に連れて、治療を受けさせました。
これらの子供は入院期間に毎日少なくとも二人のボランティアが見舞いに行きました。子供に生活用品とおもちゃをプレゼントしたり、話をしたり、一緒に遊んだりして、子供に家庭の温かさを感じさせました。そのボランティアの一人馬珍さんはこれについて、
「これらの孤児は非常に貧しい地区から来たもので、家庭と両親の愛を受けたことがありません。私は毎週、時間をさいて、これらの子供と一緒にすごすことにしています。一人の能力は小さいものの、子供にお母さんのような愛を与えることができ、社会からの暖かさを感じさせることもできました」と話しました。
開発区のボランティア活動に参加している人々の40人あまりがアメリカやカナダ、マレーシア、インドネシアおよび、中国の台湾などから来た人です。これらの人々は多くのグループに分かれて、開発区に居住している外国の人々に 医療、買い物、旅行を含むなど含むサービスを提供するほか、開発区の居住している外国人と、香港、マカオ、台湾からの住民の要求と意見を即時に関係管理部門に反映したり、意思疎通の架け橋となっています。
張輝林副会長本人は中国系アメリカ人です。張さんは記者に「中国とアメリカと地域活動の内容が違うところがありますが、互いに助け合い、友好的に付き合う精神は同じです。開発区に定住してから現在まで、付き合った人に地域ボランティア活動の内容をまじめに説明し、また、人々に、ボランティア活動に参加する楽しさを感じさせることに努力しています」と次のように話しています。
「私はアメリカでボランティアとして、30数年間活動してきました。ここにきてから、私たちは『タイダでの楽しい生活』という雑誌を出版し、開発区に居住する外国人のためにサービスを提供しています。現在、ボランティア活動に参加する人々の数が増え、私たちの活動範囲も絶えず広がり、仕事の中からより多くの喜びも覚えるようになっています」と話しています。
紀慧蘭さんは台湾出身で、去年、主人と一緒に天津開発区に来ました。ボランティア協会に参加し、自分の得意な日本語でタイダ図書館で無料の日本語訓練班を作りました。
これについて、紀さんは「私は開発区に来てもう1年以上経ちました、この間、多くの人々の手配を受け、それに深く感動しました。このため、私も自分の限りある力で開発区の住民に尽くしたい気持ちで、ボランティア協会に参加しました。」と語りました。
この日本語訓練班を教えるもう一人の先生は日本人の渡部(わたなべ)さんは記者に次のように話しています。「主人は北京の人で、日本の会社に勤めていますが、会社は天津開発区で工場を作る計画なので、主人は開発区に派遣されました。開発区で私は紀さんと知り合って、彼女の影響で、私もボランティア協会に参加しました。これを通じて、多くの人々と付き合うことができています。私はかつて、多くの人から助けられたことがあるから、お同じような気持ちで他人を援助したくなりました。この開発区にいる中国と外国の人々は優しい人で、私たちはよく交流しあい、心も通じ合っています。これは私にとって大きな収穫だといえます」と喜んで話してくれました。
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