ちまきといえば、中国北方ではあんこやなつめを具にしたものが主流ですが、実は最近いろいろな変化が起きています。
「杏花楼」や「新雅」を代表とする広東風味のちまきは柔らかく、味がとても濃厚です。ちまきの下は平たく、上は五つの角がそれぞれの方向に向いた形になっています。広東式のちまきの具は栗や、肉、卵の黄身、シイタケなどいろんな種類があります。「裏枕粽」というちまきはさらに北京ダックを具にしたものもあります。そのほか、「磯水ちまき(重曹入りのちまき)」、「あんこちまき」、「肉ちまき」、「肉と卵黄のちまき」と「あずきちまき」などもあります。
「老半斉」と「揚州飯店の淮?風味ちまきは「八味八式」とも言われています。それぞれ「小脚白米ちまき」、「なつめとあずきのちまき」、「卵黄と栗のちまき」、「ソーセージちまき」、「三角形豆とベーコンのちまき」、「枕式お肉のちまき」、「菱形あんこちまき」というそれぞれ特色あるちまきです。
精進料理の専門店として有名な「功徳林」の出した「シイタケちまき」、「豆板ちまき」、「あんこちまき」、「なつめちまき」、「松の実ちまき」と「羅漢ちまき」はすべて肉を使っていないものです。
「清真洪長興」のちまきはイスラム文化の影響でとてもさっぱりとしていて、特に有名なのは「ビーフちまき」です。これは他の店には絶対にないものです。
「沈大成」、「上海嘉興粽店」と「五芳斎」など伝統的な店もいろんなちまきを出しました。具はあんこ、お肉、白米、なつめとあずき、卵の黄身などがあります。「沈大成」はさらに今までのないチキンカレーちまきを出しました。
これらのちまきは品種でも形でも、もちろん味と色もそれぞれ異なっています。ちょっと大きめの裏枕ちまきは450?で、小さいミニちまきはわずか25?だけです。
一言で「ちまき」といっても、様々な消費者の需要に応えて、その種類も多様化しているいといわけです。
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