最古のちまき
歴史書の中で最初にちまきについての記載があるのは晋周処の『風土記』です。唐偉巨源の『食譜』によると、最古のちまきは西安の蜂蜜ちまきに始まるとされます。その特徴はもち米だけで作られることです。ちまきを煮た後にそれを冷まし、薄切りにしてから蜂蜜とシナモンをかけていただきます。
一番大きなちまき
「大肉ちまき」は広西の南寧地方で作られます。1個の重さが約1キログラムもあり、具は豚肉、緑豆などで出来ています。
最小のちまき
中国で最小とされるちまきは上海の城隍ミョウの緑波廊と湖心亭の二ヶ所で作られています。長さは一寸前後で、形が枕に似ており、ソーセージが具に入っています。湖心亭では、お茶と一緒にいただくお菓子としていただくことが多いようです。
中国でもっとも有名なちまき
中国でもっとも良く知られたちまきはいずれも浙北杭嘉湖の漁村地帯で作られるものでしょう。嘉興五芳斎の「肉ちまき」は端午節に限らず年中作られ、具には肉がたっぷり詰まっています。湖州の「洗沙甘粽」はあずきにこだわりがあります。あずきをまず火に通して皮をむき、そこに砂糖と豚の油、バラのエキスを炒めたあわせ調味料を加えて具になるあんこを作ります。こうして出来たちまきのあんは、歯ざわりがとても滑らかです。
(翻訳:huang xunxun)
|