自然環境
河北省は北緯36度5分ーー42度37分、東経113度11分ーー119度45分にあり、華北平野と内モンゴル高原にまたがっている。全省は北京市と北方の重要の貿易都市である天津市を囲んでいて、東側は渤海に面している。地勢は北西から東南に傾いている。西北部は山間部、丘陵地、高原で、その中に盆地や谷間がある。中部と南東部は広い平野となっていて、海岸線は487キロメートル。また、人口は6808万人で、総面積は18.8万平方メートルである。
河北省は大陸性の気候で、一般に四季がはっきりしている。年間の日照時間は2400ーー3000時間、年間無霜期は120ーー200日、年平均降水量は300ーー800mm。そして、年平均気温は0度から13度である。
独特な"両環"という地域的優位
河北省は渤海地区の中心部にあり、日本、韓国とは海で隔てられている。中国東北地区が国内各省とつながる通路であり、西北各省との北方の通路でもある。環渤海地区は中国政府が指定したもうひとつの重点開放開発地区である。ここは中国の改革開放の程度が最も高く、経済発展が一番早い地区となっている。河北省は北京市と天津市を囲んでおり、互いに経済的影響を及ぼし合って、京津冀経済区となっている。
優れた産業基磐と総合的優位性
河北省は農業の基磐が非常に強固で、糧食、綿、石油の生産量が全国の最前列にある。農業の産業化の発展が速く、伝統的農業が現代化に向けて進んでいるといえる。そのほか、河北省の工業構成の改善を進め、医療と薬品、化学工業、冶金工業、建築材料、機械、食品などを支柱産業とし、あわせて、軽工業の紡績なども伝統的に強みを持つ工業となっている。省内には、華北製薬集団、石家庄製薬集団、邯鄲鋼鉄集団、三鹿乳業集団、露露集団、楽カイ集団、宝碩集団、宣化工程機械集団、保定天?集団などの有名な企業がある。
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