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中日インターネット対話(秋)
特別インタビュー
漢俳でつなぐ中日文化交流
ー中国漢俳学会 劉徳有会長に聞くー
漢俳募集中
あなたも書いてみませんか?
「漢俳」とは、漢語で書く俳句の略称です。その名の通り、漢詩と俳句の交流から生まれた中国の新しい詩のかたちです。漢俳の誕生は今から27年前にさかのぼります。
1980年5月、当時の中国仏教協会会長で、詩人でもあった趙朴初氏は中国を訪問していた日本の俳人の代表団と会見しました。その時、日本の俳句を意識しながら、漢語で初めての「漢俳」を作ったのです。
緑陰今雨来
山花枝接海花開
和風起漢俳
今年4月、温家宝首相が日本を訪問した際、経済五団体が開いた昼食会で漢俳を披露しました。それを受け、NHK国際放送局、中国語班は、番組で中国と日本を代表する文化人に交互に作品を提供していただく「日中漢俳リレー」をスタートさせました。
今回の中日ネット対話では、その中の一部をピックアップして皆様に紹介しながら、
35年にわたる両国の文化交流の歩みを振り返ろうと思います。
中国漢俳学会の劉徳有会長に解説をお願いいたします。

中日インターネット対話では皆様の漢俳を募集しています。
17文字の漢語で、あなたの感動をつづってみませんか。
皆さんの作品をお待ちしています。
中日漢俳リレー
あなたも参加してみませんか?
【CRI】 nihao2180@cri.com.cn
【NHK】hanpai@nhk.jp
投稿者の先着30名に記念品を贈呈します
中日インターネット対話(秋)係り
2007年9月

付録
中日文化人連句
【一】
和風化細雨/桜花吐艶迎朋友/冬去春来早
和風細雨と化し
桜花艶を吐き朋友を迎ふ
冬去り春来ること早し
中国 温家宝総理
2007年4月12日
経済五団体昼食会にて陽光満街路
【二】
陽光満街路/和平偉友来春風/誰阻情信愛
陽光が街路に満ち
にこやかな、
いつも変わらない態度を示される
偉い友が春風ともに来る
誰か信愛の情を阻まんや
日本中国文化交流協会
辻井喬会長
2007年4月12日
歓迎レセプションにて
【三】
細雨潤東風/遥思諸友夢魂中/小園花正紅
雨がしめやかに東風を潤おす
夢で友らとあいまみえん
小さき園に咲き誇る くれないの花よ
作家 王蒙
2007年5月29日
【四】
高山万株松/風和日麗群龍舞/盛世展新姿
高山に生える松の木々よ
風と光が龍舞すれば
新しい時代が出現するのだ
バイオリニスト 盛中国
2007年6月10日
【五】
妙音越海響/友情温馨人生暖/謝意舞満天
美しい楽の音が、海を越え心に響く
何故 友情はこんなにも
人生を豊かにしてくれるのか
感謝の想いが あふれるように 空を舞う
俳優 栗原小巻
2007年6月29日
【六】
銀幕伝友情/光影芸術話人生/共譜頌和平
銀幕が友情を伝え
光影の芸術が人生を語る
譜をともにし、平和をうたう
(譜は 楽譜 棋譜 台本の意味もあり)
映画監督 謝 晋
【七】
寸寸(月交)片情/枚枚棋子盤生輝/日日為人生
一コマ一コマを繋げて映画をつくる
一石一石を打ち継いで一局の碁が生まれる
一日一日が重なって人生となる
映画監督 佐藤純彌
2007年9月4日
【八】
手談黒白囲/中原情篤和天地/山河一局棋
手談 黒白を囲み
中原情篤くして 天地に和すれば
山河 一局の碁なり
囲碁九段 呉清源
2007年9月9日
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