中国国際放送局紹介 日本語部紹介
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原田桂子(千葉県)
   2006-12-03 10:17:21    cri

私と中国国際放送

 放送開始65周年、おめでとうございます。ちょうど私の年齢と同じですね。私が貴局とかかわりを持つようになってから、まだ20年ちょっとしか経っていません。

 北京放送を聞き始めたきっかけは太極拳です。私が最初に中国に興味を持つようになったのは、健康のために始めた太極拳を通してでした。約25年位前に、一生続けられるような、健康によい運動はないかと考えていた時、市民のために太極拳を指導してくれる講座がありました。その講座をずっと続けて、今は主人が指導員になり、私が助手をして続けています。

 中国国際放送局の65周年という期間を考えるとき、それは一本の木の生長と重なって考えられます。人々は、その大きさ、太さ、美しい花が開けば賞賛を惜しまず褒め称えることでしょう。花の咲く春、青葉の美しい夏、そして秋になり、葉を落とし、寒さや風に耐えて、耐え忍んで、じっとしている冬。このめぐりが65回も繰り返されたのですね。

 この太くて立派な木も美しい花も、植えた時には目立たない、小さな細い木で、人々の目にも入らず、その場所を人は通り過ぎていったことでしょう。やがて年月はその木を大木にし、花もたくさんつけるようになり、もう今では押しも押されぬ大木となり、花の見事さ、美しさに、人々は集い、花の恩恵にあずかって弁当を広げたり歓談したり、歌ったり踊ったりして、褒め称えられ、愛される木となったのでしょう。

 しかし、いつもすべてが順調に育つことはなかったでしょう。途中で色々な原因で、枯れることもあれば、同じ場所に、同じ木を植え、同じに手入れをしたつもりでも、その成長は同じように行かないところが、また一つの面白みとも思えます。このように、中国国際放送局は、この長い年月、先人たちの努力の甲斐あって、今はもう太い見事な花を咲かせる大木に成長されたことを思い、心からお祝い申し上げます。しかし、65年経ったからといって、この先も順調な成長、発展があるという保障はないわけで、どんな大木も、その周辺で常に見守りと手入れを怠りなくする人たちがいてのことだと、つくづく思わされます。この先の10年、20年先にも、美しい花を咲かせ続けてくれることを願っています。

 どちらかと言うと、私はラジオ派ですね。それは、仕事をしながら耳で聞くことができるラジオのほうがテレビより親しみやすかったからです。当時、20年前のラジオは、自分でダイヤルを合わせるのが主流でした。夜になると、手仕事をしたり、書道の練習をしながらラジオに耳を傾ける毎日でした。

 ダイヤルを合わせているある日、突然「こちらは北京放送」という今まで聞いたことのない放送が聞こえてきたのです。当時、北京放送の周波数がよく入り、よく聞こえ、聞いてるうちにだんだんと興味を持つようになったのです。

 その後、北京放送から送られてきた「人民中国」という雑誌に、「中国の希望工程」という記事がありました。その記事を何回か目にしました。実はその時期、この言葉は放送でも耳に入っていましたが、ラジオの弱さは一度、耳から入ってもなかなか記憶として残らず、スーッと抜けてしまうところです。じっくり雑誌を読んだ後、耳から入る「希望工程」はよく理解できました。

 ちょうどその時、私は母から、100万円という大金をもらっていました。決して裕福でない生活をしている一庶民である私どもに、当時の100万円は、大学生だった息子の残りの2年分の学費になるか、または古くなった家の改築費にあてるか、車一台を買い換えることにするかと色々と考えました。

 しかし、これはよく考えると、私が働いて得たわけでなく、ほしかったものでもなく、頂きもの、ということは"もともとなかったもの"ということで、自分や家族のためでなく、社会や福祉のために使うことが有益であると考え、最初の100万円の時は主人にも相談しないで、当時の北京放送東京支局長の張富生さんを尋ね、希望工程のためにと、お預けました。母は1995年81歳で亡くなりましたが、この母にもとうとう言いませんでした。なぜなら、きっと老人特有の「わが子かわいさであげた分を、何も全部また人のためにあげてしまうなんて……」と嘆くと思ったので、それは言えませんでした。

 しかし、両親は、一度桂林方面に旅行をしたことがあり、船で漓江(りこう)くだりをした時、もう今から20年以上前のことでしたので、"風景はすばらしかったが、川岸の家や子供たちの生活は、丁度日本の戦後の生活に似ていて、心が痛むから、もう行きたくない"という言葉を聴いたことがあったので、きっと母は喜んで納得してくれるだろうと、自分で勝手に信じています。

思い出
v 岩田博さん(岐阜)    2006-12-03 10:17:09
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