国連のアナン事務総長は21日、ニューヨークの国連本部で「多くの国々は、国連がイラクで重要な役割を果たすことを期待している。国連もそのように願っている。しかし、イラクの情勢はいまなお国連の活動を制約している」と表明しました。
アナン事務総長は「国連がイラクで活動するには安全な社会環境が必要である。情勢が許すようになれば、国連はイラクに戻るつもりであるが、イラクに平和維持部隊を派遣することはない」と強調しました。
同じ日、フランスのシラク大統領は、パリを訪問中のイランのハラジ外相と会見し、イラクの各派政治勢力が積極的に話し合いを進め、できるだけ早く国内情勢を安定化させ、予定通りの主権移譲を確保するよう呼びかけました。
イラクでは21日、またもや流血事件が起きました。二番目に大きい町、バスラで連続爆破があり、それにより、80人余りが死亡し、200人余りが怪我をしました。
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