一週間続いたイラク駐在アメリカ軍とイラク各武装勢力との衝突は国際社会の幅広い注目を集めています。11日、いくつかの国はそれぞれ見解を発表しました。
アラブ連盟のムーサー事務局長は「イラク情勢は今後の一時期引き続き悪化して行くだろう。アラブ諸国は統一した立場で、イラク問題でしかるべき役割を果たすべきだ。」として、更にイラクでのアメリカ軍の軍事行動がイラク住民に大量の死傷者を出していることを強く非難しました。
イランのハラジ外相は「アメリカはそのイラク政策を変え、武力を放棄し、イラクから撤退すべきだ。」と強調しました。
イエメンのサレハ大統領は「イラクから外国軍隊が撤退することがイラクに平和を実現させる必要な条件だ」と指摘しました。
クウェートのサバハ首相は「イラクでの衝突は現在のような状況で進展していけば、イラクの分裂を招くだろう。それはクウェートを含むその周辺国の安全を脅かすことになる。」と述べました。
イスラエルの要人も、日増しに悪化しているイラク情勢が長期的な安全確保戦略に影響し、その国家の安全に損害を与えていることを憂慮しています。
ロシアのイワノフ国防相は「ロシアはアメリカのイラク問題解決に援助するつもりだ。しかし、その援助は政治と外交だけに限られる。可能な状況になれば、ロシアはイラクの再建に経済的な援助を提供するよう準備をしている」と表明しました。
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