イラク駐留連合軍とイラクの武装力との衝突が7日も続いていていますが、アメリカのラムズフェルド国防長官は、当日「イラク情勢は収拾のつかない状態にはなっていない」と表明しました。
7日は、アメリカ軍がファルージャで大規模な掃討作戦に入った三日目ですが、この日、アメリカ軍がモスクを攻撃したため、少なくともイラク人45人が死亡しました。同日、カルバラやアマーラ、ナシリヤなど都市では、連合軍とイスラム教シーア派の指導者サドル師傘下の民兵武装力とが銃撃戦を起し、報道によりますと、当日の夜までに、イラク各地で起きた紛争武力により、イラク人が300人、連合軍兵士が35人死亡したとのことです。
これを受けてラムズフェルド国防長官は当日、「イラク情勢は収拾のつかない状態にはなっていない。現在の暴力行動は、アメリカ主導の占領行為に対する蜂起ではない」と語りました。またイラクのイスラム教シーア派の精神的指導者シスタニ氏師も同日、イラク駐留連合軍によるシーア派民兵武装力の鎮圧を非難し、各派が自制を保ち、武装行為をいち早く終結させるよう呼びかけました。
イラク情勢の悪化に国際社会は注目しています。アラブ連盟、湾岸協力会議及びヨルダン、シリアなどはこの日、各側が紛争をいち早く停止するよう呼びかけ、国連がイラク問題解決で主導的役割を果たすよう要求しました。
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