イラクに駐留する米英連合軍がイラクイスラム教シーア派の指導者サドル師の新聞社を閉鎖し、その助手を逮捕し、また、サドル師に逮捕状を出したことから、それに反発する暴力衝突がすでに数日にわたって続いています。6日、イラク情勢が引き続き悪化し、イラク民衆と米英連合軍の死亡者と負傷者の数は絶えず増加しています。
これについて、イギリスのブレア首相はこの日、「米英連合軍は深刻なチャレンジに直面している」と認めました。報道によりますと、ブレア首相は来週、アメリカに赴き、イラク情勢についてブッシュ大統領と協議するとのことです。
アメリカのラムズフィルド国防長官は同じ日、「イラクに駐留するアメリカ軍の責任者が要求するならば、アメリカはイラクに増兵するつもりだ」と述べました。
イラクに駐留するアメリカのブレマー文民行政長官は6日、「連合軍当局は計画通りに6月30日に権力をイラク暫定政府に委譲する」と語りました。
同じくこの日、スーダンのバシル大統領と訪問中のアブドラヨルダン国王は共同で「イラクの政治再建プロセス、特に外国が占領している状況の終了と権力委譲の監督などの面で国連が中心的な役割を果たす必要がある」と強調しました。また、フランス外務省のスポークスマンはこの日、国際社会が一刻も早くイラクでの権力委譲のための準備をするよう呼びかけました。
別の報道によりますと、ノルウェーのペターセン外相は同日、「ノルウェーは今後の数ヶ月にイラクに駐留する部隊を撤収する可能性がある」と述べました。一方、イタリアのベルルスコーニ首相は「イラクに駐留するイタリア軍部隊が地元の武装組織と衝突をしているが、これでイタリアのイラクに駐留する決意が揺るぐということはない」と表明しました。(04/07)
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