イラク各地で4日、イラク戦争以来最大規模の民衆騒乱が勃発し、首都バグダッドとイラク南部の地域で、あわせて数百人が騒乱の中で死傷し、多くのイラク駐留アメリカ軍兵士と1人のエルサルバドル兵士も死亡しました。
AP通信の報道によりますと、バグダッドの東北にあるサドルシティーでイラクのシーア派ムスリムの指導者サドル師が率いる民兵武装「マフディ軍」が3つの警察署を占領してアメリカ軍と交戦し、少なくとも民衆10人が負傷し、7人のアメリカ兵士が死亡しました。バグダッド東南部にあるアマラでは、サドル師を支持する武装勢力がイラク駐留のイギリス軍と交戦し、1人のイラク人が死亡し、5人が負傷しました。バグダッド南部にあるクーファでは、サドル師に忠誠を尽くす武装勢力が警察署と一部の検査所を占領し、交戦するなかで百人以上の取り巻いて見ていた民衆が負傷しました。またバグダッド市内で、イラク駐留のアメリカ軍は戦車とヘリコプターなどを使ってサドル師を支持する武装勢力を鎮圧し、少なくとも1人のイラク民衆が死亡したとのことです。
イラク駐留のポルトガル軍の1人の警官と2人の巡査がイラク南部のナシリヤ付近で待ち伏せ攻撃されて負傷し、同時に2人のイタリア憲兵部隊の隊員もこの攻撃で負傷しました。
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