イラクのデモ隊が4日、イラク駐留軍と衝突し、双方に死傷者が出ています。
報道によりますと、当日、イラク駐留軍はナジャフ郊外の連合軍基地で1万人ものシーア派のデモ隊と衝突し、アメリカ軍兵士1人とエルサルバドル軍兵士1人が死亡し、多くのエルサルバドル軍兵士が負傷したとのことで、また、この基地を守備していた2人のイラク兵が死亡しましたが、デモ隊側の死亡者は22人で、200人余りが負傷したとのことです。
イラク駐留アメリカ軍当局は、イスラム教シーア派の反米指導者ムクタダ・サドル師の支持者からなる民兵は4日、バグダッド北東部にあるサドルシティーの警察局と政府庁舎を占拠し、これを排除しようとしたアメリカ軍部隊と銃撃戦になり、7人のアメリカ軍兵士が死亡し、少なくとも24人の兵士が負傷したと発表しました。このほか、アマラでは、デモ隊がイギリス軍と衝突し、少なくとも4人の死亡し、多くが負傷したほか、キルクークでもデモ隊を監視していたアメリカ軍兵士が自動車爆弾の襲撃を受け、2人が死亡したほか、5人のイラク人が負傷しました。
伝えられるところによりますと、この日、大規模なデモや民兵の襲撃が起こった原因は、イラク駐留アメリカ軍がシーア派指導者サドルの新聞社を閉鎖し、その高級助手を逮捕したことによるものです。
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