Q:30年ほど前、中学生のころから北京放送は聞いていたのですが、おたよりは今回が初めてです。中学校に入学した時、父親に短波放送が入るラジオを買ってもらいました。それがきっかけで、海外からの日本語放送に興味を持ちました。当時日本では、中高生を中心に海外放送を聞くのがブームになっていました。高校生になり、井上靖さんの「敦煌」という小説を読んで、中国の歴史にひかれていきました。そして大学で東洋史を専攻し、毎日中国語や漢文の勉強に明け暮れました。卒業後、3年ほど旅行会社に勤務したあと、教員採用試験を受験。夢だった社会科教師に転職しました。おととしは特別支援学校(いわゆる養護学校)に転勤になり、生徒の進路指導を担当しています。生徒の就職先を確保するために外回りをする日々です…(一部割愛)…最後に質問なのですが、中国では知的障害や肢体不自由の児童生徒が通う学校はどのくらいあるのでしょうか。もしよければ教えてください」
A:中国各地には、知的障害や肢体不自由の児童生徒が通う学校はいろいろありますが、全国の状況は現段階では把握し切れません。しかし、北京市については、北京市障害者連合会の資料によりますと、このような養護学校(中国名:特殊教育学校)が、24校あります。名前を挙げますと、北京市盲人学校、北京市第一聾学校、北京市第二聾学校、東城区培知学校、順義区特殊教育学校などです。基本的には、北京市内の区ごとに1校か2校が配置されています。
実は、以上の養護学校のほかに、全国で5つの大学には、知的障害や肢体不自由の生徒を募集する特別教育学部が設置されています。もっとも有名なのは、東北部吉林省にある長春大学の特別教育学部です。ここでは、学生がアート・デザイン、絵画、会計学、針灸や按摩などを学ぶことができます。長春大学のほか、天津理工学院、浜州医学院、北京連合大学などの大学にも、障害者を募集する学部が設置されています。詳しくは、北京市障害者連合会のホームページをご覧ください。アドレスは、http://www.bdpf.org.cn/fwzninfo.asp?id=24(担当:任春生)
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