北京
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中国民用航空局はこのほど、成渝地域(成都市・重慶市)での世界クラスの空港群の建設加速に関する指導意見を発表しました。民用航空局は成渝地域での世界クラス空港群の建設を加速し、実力と特色を備えたダブル・シティー(両都市間)経済圏の形成に力強い支持を提供する方針です。
成渝世界クラス空港群とは、成都双流空港、重慶江北空港などのハブ空港を中核に、天府、綿陽、宜賓、瀘州、万州、達州、南充、銭江などの空港を基幹、補充とする国家総合空港体制を指します。
中国民航大学航空経済研究所の李暁津所長は、「同空港群の建設は、成渝地域で実力と特色を備えるダブル・シティー経済圏が形成され、全国の質の高い発展をけん引する重要な成長ポイントと新たな動力源を築くことを、力強く支援していくだろう」との見方を示しました。
2020年末の時点で、成渝地域には空港が10カ所あります。うち四川省は7カ所、重慶市は3カ所です。2015年以降、成渝地域の空港の旅客取扱量は年平均で9.1%、貨物取扱量は同4.1%の割合で増加してきました。2019年の旅客取扱量は延べ1億1000万人で、貨物・郵便取扱量は111万トン、離着陸回数は96万回に達するなど、同地域は中国第4の地域航空の市場となっています。
指導意見では、2025年までに成渝地域の世界クラス空港群は一定の規模を備え、国際的サービス能力や総合的な保障力、発展の活力、革新的発展の駆動力が大幅に向上し、多分野が協同で発展する水準が目に見えて上がることが求められます。(雲、鈴木)