北京
PM2.577
23/19
劉政さんは7年前、弁護士になる夢を抱えて北京にやって来ました。警備員やコミュニティー管理会社の職員などを務めながら勉学を続け、6年連続して司法試験に挑戦し、ようやく合格しました。
30歳になったばかりの劉さんは若い頃、私立大学の工学部を卒業しました。その後、大学院に進学する時、法律に興味を持つようになりました。2015年に劉さんは北京大学の警備員として法学院のフロントで働くようになり、その翌年から余暇を利用して司法試験を受ける準備を始めたのです。
司法試験に合格した北京大学警備員の劉政さん
劉さんはこれまで、工事現場や理髪店、洗車、チラシ配布、組み立ての生産ラインなど、さまざまな仕事を経験してきました。働きながら自立していくことは何よりも充実感があるということです。
劉さんの次の目標は中国人民大学の社会人法学修士課程を修了することです。これも苦戦になると想像していますが、「法律関係を生涯の職業にすることができれば、苦労する甲斐がある」と劉さんは話します。
劉さんは日常の仕事の他、チャリティー活動にも熱心に取り組み、2011年からの10年間で20回以上献血しました。また、詩を書くことや漫才などにも興味を持ち、「趣味は平凡な生活を彩る」と話しています。(閣、野谷)