北京
PM2.577
23/19
長引くコロナ禍で中国と日本の往来をはじめ、海外への渡航に支障が出るようになってから、2年あまりが経過しました。一日も早い自由な行き来の再開が望まれる中、「旅行」をテーマにした「若者が決める!日本中国旅行ワークショップ大会」が13日、オンライン形式で開催されました。去年に続き、今回で2回目となる同イベントは、中日両国の青少年が混合チームを組み、約1ヶ月をかけて中国と日本それぞれの観光プランをプレゼンする取り組みです。
(日本頭条ライブ配信プラットフォームで配信)
今回は4つのグループが検討を重ねて考え抜いた理想の旅行プランを発表しました。
第1グループは「繋げよう、ステキな世界、栃木旅」と題して、栃木県の日光、足利の旅を提案しました。足利市は中国、日本ともに人気のある作品「鬼滅の刃」の舞台であること、また、日本最古の学校である足利学校には孔子廟があることなど、日本と中国の共通点を上げたプランをプレゼンしました。
(第1グループは栃木県の旅を提案)
第2グループは「素のチカラ、魚沼でありのままの旅」というテーマで、新潟県魚沼市の食と自然に特化し、王道のコースではない地域感を感じられる旅行プランを計画しました。魚沼市が掲げる「素のチカラ、魚沼。」という観光スローガンに基づいて、自然体になることができ、ありのままの日本を体験できるコースを提案しました。
(第2グループは新潟県魚沼市の旅を提案)
第3グループは中国の観光プラン「七色の雲南」。「西南地方で神が息を吐いて七色の雲を作った」という中国の伝説から構想を得て、虹の色である「七色」をコンセプトに雲南省を広く巡るコースを考えました。同省の特徴である少数民族や民族文化、自然を広く満喫できるプランを発表しました。
(第3グループは中国・雲南省の旅を提案)
第4グループは「心も体も癒される20代女子の欲張り成都ツアー」。メンバー全員が20代の女性であることから、自分たち世代がどんなことを求めているかを考えて行程を企画しました。成都の旅では「癒し」「インスタ映え」「文化」という軸を掲げて、Z世代に響くプランを提案しました。
(第4グループは中国・四川省成都市の旅を提案)
審査の結果、魚沼市の旅を提案した第2グループが最優秀賞に選ばれました。審査員を務めた富士急トラベル株式会社の碓井孝行さんは、「着眼点が素晴らしい。温泉、歴史、自然観光、グルメが色々と詰まっている」とコンセプトを評価しました。また、同じく審査員のドキュメンタリー監督の竹内亮さんは講評で、「どれも素晴らしくて悩んだ。現実的かどうかで判断した。(魚沼プランは)意外性があり、中国の人にも受けそうで個人的に行きたくなった」と語りました。
今回の日中旅行ワークショップに参加した各グループの青少年たちは、「よく行っていた場所でも今まで知らなかった魅力の発見があった」「有名な観光地以外にも魅力的なスポットが無限にあることに気づいた」など、取り組みを通して両国の観光資源の深さを再認識しました。また、「グループで考えた旅行プランをいつか一緒に実現したい」とも語り、オンライン上で温めた交流を現実のものにすることに意欲を示しました。
(ワークショップ大会参加者と運営・審査員の集合写真)
当日は日本頭条ライブ配信プラットフォームを用いて、中国と日本から合わせて約1500名が同時視聴しました。「若者が決める!第2回日本中国旅行ワークショップ大会」は、認定NPO法人東京都日中友好協会青年委員会、日中学生交流団体freebird、中国駐東京観光代表処が共催し、公益社団法人日本中国友好協会、中華人民共和国駐日本国大使館の後援のもとで開催されました。(文責:星和明)