北京
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閉幕式で披露された花火による「天下一家」
北京冬季五輪の閉会式が20日夜、中国国家スタジアム(愛称:鳥の巣)で行われました。この閉会式では、巨大な中国式の飾り結び、工夫を凝らした十二支を示すアイスカート、さらには「折柳寄情(柳の枝に心を託す)」といった中国の趣のある告別などの中国式のロマンが、海外でも多く人の心をつかみました。多くの外国人ネットユーザーが「今後も、もっと見せてほしい」と要望しました。
IOC公式ツイッターが中国の飾り結びを紹介
閉会式では、雪の聖火台が空一面に舞う赤いリボンで巻かれ、巨大な中国の飾り結びに変貌した光景が印象的でした。IOCはツイッターの公式アカウントを通じて写真を紹介し、「選手が入場する際に見られたのは伝統的な『中国の飾り結び』で、世界中から来た選手が一丸となることを象徴している」と紹介しました。
海外のネットユーザーは、中国で伝統的に喜ばれる赤色と氷や雪をイメージさせる藍(あい)色のコントラストによる「中国風」の美しさに感銘を受けました。多くの人が「いいね!」をクリックし、「美しい!」「これが中国のロマンだ!」といったコメントを残しました。中には「今後も、もっともっと見せてね!」と要望した人もいました。
十二支をかたどったアイスカート
米NBC放送は中国の飾り結びを紹介したほかにも、閉会式で子供が披露したアイス・カートを紹介しました。このアイス・カートは十二支からインスピレーションを得たものだと説明した上で、「多くの中国の詩、絵画、彫刻、芸術作品が閉会式に登場し、歴史や伝統に敬意を表した。これらはすべて、中国による新たな年への心からの祈りを表すものだ」と報じました。
折柳寄情(柳の枝に心を託す)
前回の冬季五輪開催国である韓国でも、北京五輪の閉会式は注目されました。韓国紙『世界日報』は21日付の記事「参加者が一本の柳を手にする:さようなら北京」は、「中国で柳は別れの象徴だ。参加者は柳の枝を手に持ち、北京に残した思い出に別れを告げた。別れとともに、光の色は春を象徴する緑に変わり、冬が過ぎて春が来れば、感染症も消え去っていくという意味を込めた」と評しました。日刊紙『ハンギョレ』は、「北京冬季五輪の開会式に登場したタンポポや閉会式の柳の枝は、未来への希望を示すものだ」と論じました。(ヒガシ、鈴木)