北京
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北京冬季オリンピックのために作曲された交響組曲「氷雪相約(氷と雪との約束)」の世界初公演が8日、北京市内にある中山音楽堂で行われました。これは、北京メディアセンターの主催による「2022国内外メディアツアー〜ダブル・オリンピック・シティー(夏季・冬季両大会を開催する都市)・北京の素顔」シリーズイベントの一環です。日本、韓国、ベトナムなど、国内外27社のメディアからの50人余りのジャーナリストも出席し、冬季オリンピックがもたらす氷雪の情熱と喜びを一般来場者と共に味わいました。
約70分ある冬季オリンピック交響組曲「氷雪相約」は5部構成。壮大なスポーツの時空を描くことにより、アスリートが試合の時に放たれたパワーを音楽で表現しています。
作曲を手がけた鄭君勝さんは、「音楽によってオリンピック精神を永遠なものにすることが創作の根源と期待である。氷と雪との約束をテーマに企画されたコンサートで、ステージでは素敵なビジュアル効果も楽しめます。また、どの曲も冬季オリンピックをモチーフにしており、ウインタースポーツの競技種目をテーマにしたものもあれば、オリンピックへの思いを表現したものもある。音楽を通じて冬季オリンピックを後押ししたい」と語りました。
同組曲の第3楽章には、冬季オリンピックと冬季パラリンピックのマスコットである「ビンドゥンドゥン」と「シュエロンロン」をモチーフに作った曲もあります。童話の要素がふんだんにちりばめられている軽やかなメロディーが使われ、ユーモラスな創作手法でマスコットを生き生きと表現しています。
コンサートで指揮を務める焦飛虎さんはフィナーレの「世界一家(一つの世界 一つのファミリー)」について、「この曲は全世界を抱きしめているように聞こえる。ベートーベンの『歓喜の歌』を連想させる。その美しいメロディーと高ぶるリズムは、聴く人に大きな感動を与えるだろう」と紹介しました。
北京冬季五輪交響組曲「氷雪相約」交響楽コンサートは今月から8月にかけて全国で開催される予定です。より多くの観客に音楽と冬季オリンピック交響楽を楽しんでもらい、ウインタースポーツの普及や、オリンピック精神の高揚に一役買うと期待されています。(取材・写真:趙雲莎)