北京
PM2.577
23/19
中国で「独身者の日」(11月11日)に由来するネットショッピングフェスティバル「ダブルイレブン」。今年の売上をみると、ネットショッピング大手アリババ傘下のTmallは去年より8.5%増の5403億元(約9兆6000億円)、京東は28.6%増の3491億元(約6兆2000億円)で、例年同様に盛り上がりを見せましたが、いつもと違うこともありました。例えば、「11月11日午前0時を過ぎて10秒だけで500億元突破!」「0時1分で1000億元達成!」のように、秒読みをしながら売上を発表していくというようことは、今年はありませんでした。ネット上では「ダブルイレブンの買い物がますます複雑になった。気に入ったものを手に入れるには相当計算と時間が必要だ。結局、バーゲンのないときに比べてそれほど安くなっていない。それどころか余計時間がかかってしまった。それがいやで参加しなかった人が多いかもしれない」と分析する声が出ています。中国の消費者は以前より理性的になったといえるでしょう。
さて、今週の番組のメニューです。
▼「中国市場は日系企業に新しい間口と可能性」ジェトロ上海駐在代表に聞く
▼上海の現場で取材した劉叡アナが見る第4回輸入博
第4回輸入博のジャパン・パビリオン
<お便りありがとう!>
★東京都の三輪徳尋さん
中国が世界に先駆けて、コロナウイルス感染症による経済的な影響を克服し、いち早く経済活動を本格的に回復し、世界中のサプライチェーンとしての役割を回復させ、世界の不安定な状況を落ち着かせたことは、世界経済が回復してゆくためにとても大きく、そして重要な貢献をしたものと思います。
こうした大きな成果を収められた背景には、中国共産党の強固な指導の下で、中国に暮している14億人の人々が懸命に務められ、中国政府が国際協力へ積極的に関わり、互恵共栄を力強く実践した成果であると思います。
輸入博に出展している日本企業にとって、開幕式における主旨演説での習近平主席の言葉はとても力強く、意味深長であって、「ハイレベル開放を拡大する決意」「世界と発展のチャンスを分かち合う決意」「経済のグローバル化を推進して発展させる決意」は不変であるとの厳かなる宣言は、これからの中国との関係や市場などに、とても大きな可能性を感じ、今までになく張り切って展示会に望んでいるものと思います。
★名古屋市のゲンさん
国際輸入博覧会常連4社のインタビュー、各社と中国の関りの深さや長さはさすがですね。年月が経つ速さを感じます。「改革開放の伴走者」という言葉が強烈に印象に残りました。
中日のユースフォーラムは、リモートではあったのですが、とても意義のあるものでしたね。両国の若い人達の声をたくさん聞けて、新鮮な空気を吸わせてもらいました。参加者たちにとって、「知らない事ばかりだった」という発言は素晴らしいですね。
世の中で、「自分がいかに知らないかということを知る」ことほど素敵なことはないように思います。それは老後であっても同じでしょう。
「中日エイジドフォーラム」っていうのがリモートであったら、参加したいなぁと思ったほどでした。熱中して入歯を飛ばしたりするかもしれませんが。
最後の総括で、寧夏の参加者が言っていたように、皆が、国や民族でなく、目の前にいる「この人」を感じられたら、きっと美しい未来が開けるでしょうね。中国の放送ではなく、「この放送、この番組」と思うリスナーであり続けたいと思いました。
★東京都の細谷正夫さん
わが家は、ローラースケートに挑戦するほどの元気はありません(笑)が、きのうまでの5日間、東京都内のホテルに連泊して、都内の博物館巡りをしてきました。海外に出られないので、少しだけ旅行気分を味わってきました。
国立博物館では、特別展「最澄と天台宗のすべて」を観てきましたが、伝教大師最澄が比叡山延暦寺を創建し、更に研鑽を深めるために中国に渡り、浙江省の国清寺で密教を学んだことなどが解説されていて、たいへん興味深いものでした。
数日前、作家の瀬戸内寂聴さんが世を去りましたが、彼女の中国との関りにも心を打たれます。
彼女は、新婚時代を北京で過ごしたそうですが、日本の敗戦によって乳飲み子と路頭に迷うことになったとき、中国の人々が彼女を助けてくれたご恩は忘れることが出来ないと、生前、テレビ番組で感慨深く語っていました。
この話は、私の連れ合いの母親が、敗戦直後のハイラルの街で、生後一ヵ月の乳飲み子を連れて彷徨っていた時に、中国の人々が助けてくれたと語っていたことと重なります。
義母は生前、よく「中国の人たちには”感謝”の言葉しかない」と言っていました。
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