北京
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23/19
第16回20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が30日に開幕しました。G20各国の首脳と国際組織の責任者らがオンラインまたはオフラインの形式で出席し、ワクチンの公平な分配と多国間協力の強化を国際社会に呼びかけました。
G20議長国であるイタリアのマリオ・ドラギ首相は、「各国は協力を深め、後発開発途上国にワクチンを提供し、世界的なワクチンの公平な流通を促進すべきだ。現在、先進国と貧しい国のワクチン接種率には著しい差がある。これは道徳的に受け入れられないことであり、世界経済の回復プロセスにも悪影響を及ぼす」と指摘しました。
ロシアのプーチン大統領はビデオ形式で発言し、「一部の国が引き起こした保護主義と不公正な競争、およびワクチンの相互承認の欠如などにより、ワクチンを必要とするすべての国にワクチンを分配できていない」と述べ、ヘルスケアの分野における国際協力を強化し、世界保健機関(WHO)が役割を果たすことの重要性を強調しました。
イギリスのジョンソン首相は、G20の主要な任務は、ワクチンの迅速、公正かつ世界的な流通を促進することだと述べました。
WHOのテドロス事務局長は、ワクチンの公平な分配の確保は各国にとって最大の利益になると述べ、G20各国が約束したワクチンの寄付を迅速に実現し、アフリカでのワクチン生産を支援するようにと求めました。(怡康、謙)